キャッチコピー

人材募集のキャッチコピーが思いつかない|応募がくる求人の文言とは

2022年5月21日

人材募集のキャッチコピー

https://webskill365.com

佐々倉ななみ

フリーランスWebライター。40代主婦。 Webライティング歴5年。マーケティング、Web関連が得意なSEOライター。マーケティングをより深く理解するために自身でもコンテンツを作成し、販売しています。細かく数えていませんが、記事作成本数は3,000本を超え。うちメルマガ執筆だけで2,000本は超えています。

人材を採用するためのキャッチコピーが思いつかないとお悩みではありませんか?有名企業のようなおしゃれでかっこいいキャッチコピーを書きたいですよね。

じつはキャッチコピーでは、おしゃれなフレーズを求められない場合もあります。

なぜなら人材を募集するためのキャッチコピーには2種類あるからです。

キャッチコピーが思いつかないとお悩みの場合は、2種類のキャッチコピーを混同している可能性があります。今回は2種類ある人材募集のキャッチコピーについて解説します。

応募したくなる求人募集の文言についても紹介しますので、ぜひ最後までご確認ください。

人材募集のキャッチコピーが思いつかない理由

キャッチコピー

キャッチコピーが思いつかない理由は、大企業のようなおしゃれなキャッチコピーを考えようとしているからです。

大企業の場合、キャッチコピーを専門で考える「コピーライター」がキャッチコピーを考えています。専門知識を持たずに、ひらめきやセンスだけでキャッチコピーを作ることは、そもそも難しいのです。

キャッチコピーとは|企業の例

キャッチコピーとは最初に見る広告文のことです。以下のキャッチコピーは名作と呼ばれています。目にしたこともあるのではないでしょうか。

企業の例

  • そうだ 京都、行こう。(JR東海)
  • お~いお茶(伊藤園)
  • きれいなお姉さんは好きですか(松下電工※現パナソニック)

キャッチコピーは読む人の印象に残ります。あわせて企業や商品のことを覚えてもらいやすくなりますので、多くの人に広まるきっかけとなるでしょう。

キャッチコピーの目的

キャッチコピーの目的は、見た人が行動を起こしてくれることです。人材募集のキャッチコピーでは、企業にあった人材が応募してくれることが目的となります。

社長の思いに共感する人や会社の雰囲気に適している人、会社が求めるスキルをすでに持っている人などを集めることが重要です。不特定多数の人に広まらなくても、企業にあった人材が応募してくれればよいのです。

2種類ある人材募集のキャッチコピー

2種類ある人材募集のキャッチコピー

企業にあった人材を採用するための施策は2つに分けられます。

人材を採用するための施策

  • 採用サイトの作成
  • 求人サイトへの掲載

目的にあったキャッチコピーの作成が必要となります。1つずつ解説していきます。

採用サイトで求められる採用キャッチコピー

採用サイトとは採用を目的として作られた専用のWebサイトのことです。企業のホームページだけでなく、採用専門のサイトを設ける企業が増えてきました。画像や動画などを用いて視覚的に訴えることも可能です。

株式会社ディスコの調査によると、2022年卒の採用ホームページで好感度が高かった企業は三井住友銀行、三菱UFJ銀行でした。

(参考:2022年卒「 採用ホームページ好感度ランキング」発表 ~採用ホームページに関する調査:株式会社ディスコ ニュースリリースより)

参考までに2社の2023年度の新卒採用サイトをご紹介します。

2023年度 新卒採用サイト

デザイン性の高い採用サイトは企業のイメージアップが期待できます。新卒採用シーズンには多くの企業が採用サイトを新しくしているのは、企業のPRも兼ねているためです。

採用サイトに掲載するキャッチコピーは会社の顔となります。専門知識のあるコピーライターが採用サイトのキャッチコピーを考える場合が多いでしょう。

求人サイトで求められる求人キャッチ コピー

求人サイトで求められる求人キャッチコピーは、求人サイトごとにフォーマットが決まっているため、高いデザイン性でオリジナリティを出すことはできません。求める人材が応募したくなるキャッチコピーを作る必要があります。

求人サイトとは求人を募集している企業が求人情報を掲載しているサイトです。転職サイト、派遣情報サイト、求人情報サイトがあります。仕事を探している人たちが見るサイトなので、応募の可能性は高くなります。(掲載は無料・有料さまざま)

オリコン株式会社が発表した調査によると、利用者の満足度がとくに高い求人サイトは以下の3つです。

満足度の高い求人サイト

  • エン転職
  • はたらこねっと
  • Indeed

(参考:オリコン顧客満足度®調査:株式会社オリコン プレスリリースより)

調査結果をもとに利用する求人サイトを検討してもよいでしょう。

応募したくなる人材募集のキャッチコピー 文章の作り方と事例

Indeed 求人検索

(出典:Indeed 求人検索TOP

求人サイトに掲載するキャッチコピーの作り方について解説します。上記の画像の赤枠内がキャッチコピーに該当します。企業が求める人材に応募してもらえるようなキャッチコピーを作り上げましょう。

求人キャッチコピーに必要な情報をまとめる

キャッチコピーを作る上で必要な情報をまとめます。

キャッチコピーで必要な情報

  1. 募集職種の特徴を洗い出す
  2. ターゲットを絞り込む
  3. 働くことで得られる結果を洗い出す

1つずつ手順通りに解説していきます。

【手順1】募集職種の特徴を洗い出す

職種とは営業、事務、経理など。掲載する求人サイトによって分類が異なります。まずは募集職種について特徴をまとめましょう。たとえば事務職を募集する場合でも、企業によって業務内容は異なります。できるだけ細かく書き出すことで、のちのキャッチコピー作成に役立ちます。

業務内容どのような仕事をお願いしたいのか詳しく書き出す
雇用形態社員・パート・アルバイト・業務委託
勤務日数土日休み・週3日からなど
勤務時間フルタイム・時短勤務
待遇給与、社会保険、社宅、福利厚生など

【手順2】ターゲットを絞り込む

求人サイトに掲載するキャッチコピーを作るときのターゲットとは、応募してほしい人材のことです。たとえば事務職の募集なら、パソコン操作ができることを必要条件としてあげる企業が多いです。コミュニケーション能力を重視する企業もあります。 主婦が多く活躍しているのなら、求める人物像として書いておくとよいです。

求める人物像

  • 業務経験(ある・なし)
  • 性別や年齢層
  • 必要なスキル
  • 仕事に活かせるスキルや経験

【手順3】働くことで得られる結果を洗い出す

今までは企業側の条件を書き出しました。次は働く側の気持ちを書き出します。実際に働いた場合、どのようなうれしいことが起こるのか、できるだけたくさん書き出しましょう。たとえば以下のことは人によっては「うれしいこと」にあたります。

働くことで得られる結果

  • キャリアアップできる
  • 休日はゆっくり休める
  • 在宅のみで完結する

1人で思いつかない場合は、実際に働いている従業員に「うれしい理由」を聞いてみると書きやすくなります。なお従業員の言葉はそのままキャッチコピーとして使える可能性があります。省略せずにそのままメモを取っておくとよいでしょう。

求人キャッチコピーで魅力的な言葉になる3つのテクニック

手順1から手順3で書き出した内容をもとに、キャッチコピーを作成していきます。ここではキャッチコピー作成ですぐに使える3つのテクニックを紹介します。

具体的な表現にする

求人サイトでは似たような求人が多数出ています。そのため抽象的な表現では見向きもされません。具体的な表現にすることを意識しましょう。

抽象的から具体的な例

  • キャリアアップできる→スキルが身につくからキャリアアップできる
  • 休日はゆっくり休める→勤務時間外の連絡が一切ないから休日ゆっくり休める
  • 在宅のみで完結する→在宅のみで完結するから主婦でも能力を活かせる

見出しやキャッチコピーに数字を入れる

数字が入っている文章はイメージしやすいだけでなく、比較的簡単にとりいれられます。手順1から3を振り返り、数字で表現できる部分がないか検討しましょう。

  • 週休2日
  • 実働7時間
  • 有給消化率92%
  • 育児休業取得率 88%

など

従業員の言葉を使う

従業員が使っている言葉を、そのまま求人キャッチコピーに使用するのも効果的です。生の声はこれから働く人にとっては一番心に響くもの。【手順3】で従業員から働く「うれしい理由」を聞いている場合、そのまま使ってみましょう。

  • 少しずつだけど時給が上がっていくのはうれしい
  • 休憩中の雑談も楽しい。
  • 生活の一部になっているからやめろと言われない限り続けたい

3つのテクニックを意識して文面を考えたら、掲載する求人サイトのフォーマットにあう形で整えていきましょう。

応募したくなる企業の文言例

目をひく求人キャッチコピーの事例をご紹介します。Indeedに掲載されていた求人情報です。

建設業

日勤のみ/諸手当が充実/10連休も 建設機械の溶接・製造加工

有給消化100%/正確に工事を進めるために基準の線を引く仕事

工事スタッフ|経験者|仕事量安定の足場スタッフ

介護職

駅近徒歩3分でシングルマザー・ファザーを応援している施設の介護職

生活も、体にも無理なく【負担少なめ】介護/看護助手

【グループホーム】5~9名の少人数施設で身の回りの生活サポート

事務職

親切丁寧に教えるので安心!長期安定の事務スタッフ

プライベート充実×キャリアUP/IT事務・ヘルプデスク

中国語スキルを活かせる貿易事務 インテリア家具の輸入メーカー

キャッチコピーの作成前に求人サイトを眺めてみると、応募したくなる求人キャッチコピーのイメージがわきやすいですよ。

成功するキャッチコピーの心理学

キャッチコピーを成功させるためには、心理学的な要素を活用することが重要です。心に響くキャッチコピーを作るためには、以下のポイントを押さえましょう。

心に響く要素の使い方

限定感

人は数が限られているものに強く惹かれます。「期間限定」や「残りわずか」と書くと、急いで応募しようと思ってもらえます。

他の人の影響

多くの人が利用していると、安心して自分も応募しようと思えます。「多くの人が応募している」や「高評価の職場」という表現が効果的です。

認められたい気持ち

誰でも他人から認められたいと思っています。「あなたのスキルを求めています」や「この職場で成長しよう」といった表現が、応募者のやる気を引き出します。

応募者の心を動かす言葉

感情に訴える

応募者の感情に直接訴えかける言葉を使います。例えば、「夢を実現しよう」や「楽しい職場で働こう」といったポジティブな言葉です。

具体的な利益

応募者にとっての具体的なメリットを伝えます。「高収入」や「働きやすい環境」など、はっきりとした利益を示すことが重要です。

簡潔で分かりやすい

キャッチコピーは短く、分かりやすくしましょう。複雑な表現を避け、シンプルで力強い言葉を使います。

人材募集のキャッチコピーは未経験でも作れます

今回は人材募集のキャッチコピーについて紹介しました。キャッチコピーに正解はありません。求人サイトに掲載して反応を見てみないとわからないからです。改善を繰り返すことで、精度の高いキャッチコピーが出来上がります。どうしてもわからなければプロにお願いする手もありますので、まずは自分で作ってみましょう。

  • この記事を書いた人

佐々倉ななみ

フリーランスWebライター。40代主婦。 Webライティング歴5年。マーケティング、Web関連が得意なSEOライター。マーケティングをより深く理解するために自身でもコンテンツを作成し、販売しています。細かく数えていませんが、記事作成本数は3,000本を超え。うちメルマガ執筆だけで2,000本は超えています。

-キャッチコピー